研究課題
基盤研究(C)
本研究では、今後ますます増加すると考えられるドライマウスを有する患者に適する保湿性粘膜調整材を開発することを目的とする。平成18年度は、耐久性の向上を目的とし、エタノールを含有しない粘膜調整材の開発に関する研究を行った。評価項目は、ディスプレイスメントレオメーターによる硬化挙動、非共振強制振動法による動的粘弾性である。本材は液成分に劣化の原因となるエタノールを含有していないため、従来の材料よりも長期にわたる使用が可能となった。研究成果の一部はJournal of Dentistryに掲載された。また口腔保湿ジェルおよび粘度の比較的低い義歯安定剤の粘度の評価方法の確立を行った。測定方法は音叉型振動式粘度計によるものである。平成19年度は、粘膜調整材の吸水量、溶解量および石膏との適合性についての研究を行った。結果の一部はDental Materials Journalに掲載予定である。また加熱重合型、常温重合型アクリル系リライン材の組成と各種理工学的性質との関係についても検討し、それらの研究成果を学会で発表し、現在論文を準備中である。本材の評価には硬化後の物性のほか、粘度の評価も重要である。本年度は実際に患者が使用している口腔保湿ジェルおよびクリームタイ義歯安定剤の粘度の評価を行った。また最終的には試作粘膜調整材の臨床試験を行う予定であるが、本評価に有用な顎機能の評価方法も確立し、結果をJournal of Oral Rehabilitationに発表した。これまで行った実験結果をもとに膜調整材の適切な組成を決定した。現在、この試作した粘膜調整材に種々の保湿材を添加し、理工学的性質について検討を行っているところである。
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