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2006 年度 実績報告書

骨形成因子を応用したチタンインプラントの高機能ナノバイオ表面改質

研究課題

研究課題/領域番号 18592127
研究種目

基盤研究(C)

研究機関広島大学

研究代表者

阿部 泰彦  広島大学, 病院, 講師 (00253097)

研究分担者 赤川 安正  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (00127599)
岡崎 正之  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (30107073)
平田 伊佐雄  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (40346507)
吉田 靖弘  岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (90281162)
キーワードインプラント / チタン / 表面改質 / リン酸化接着分子 / 骨形成因子 / 骨芽細胞
研究概要

「骨形成因子を応用したチタンインプラントの高機能ナノバイオ表面改質」の手法を確立するために,平成18年度では,アミノ酸およびペプチドをリン酸化し,リン酸化アミノ酸およびリン酸化ペプチドのチタン表面に対する結合・解離特性について,ナノレベルかつリアルタイムで解析し,そのメカニズムを解明することで骨形成因子をチタン表面に固定化する手法の可能性を検証することとした。
本年度に行った研究により得られた結果を以下に示した。
(1)L-serineをリン酸化したo-phospho-L-serineのチタン表面への結合・解離特性について表面プラズモン共鳴法(SPR)により解析した結果,o-phospho-L-serineはリン酸基を有することでチタン表面に対し,Phosphoric acidと同様の化学結合状態で結合していた。
(2)o-phospho-L-serineにペプチド合成縮合剤(Water Solube Carbodiimide: WSC)を反応させることで反応基を置換し,骨形成因子BNP-2をo-phospho-L-serineに修飾させることを目的とし,まず,o-phospho-L-serineとWSCとの結合・解離特性をSPRにて解析した。その結果,チタン表面にo-phospho-L-serineを固定化し,その上にWSCを結合させることは可能であることが明らかとなった。
(3)また,WSCはチタン表面と反応性が高いことが実験により推察されたので,現在は,WSC単体とチタン表面との結合・解離特性についてSPRにより解析を行っている。この点を明らかにした後に,BNP-2についても同様に検討する予定である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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