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2008 年度 実績報告書

口腔内組織をソースとした歯槽骨再生用幹細胞の探索

研究課題

研究課題/領域番号 18592128
研究機関広島大学

研究代表者

井上 俊二  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (40291447)

研究分担者 西村 正宏  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (00294570)
キーワード骨再生 / 幹細胞 / 再生医療
研究概要

今年度は主にヒト歯肉と歯髄組織に存在する歯槽骨再生用細胞を分取するために以下の研究を行った。(1)インプラントの二次手術時に不要となり、患者の同意を得て得られたヒト歯肉から、酵素分散法とアウトグロース法のどちらから多くの細胞を得られるかを検討した。様々な酵素を検討した結果、Type Iコラゲナーゼとディスパーゼによる組織分散法にて最も多くの接着細胞が得られることが判明した。
(2)ヒト歯肉と歯髄組織から増殖した細胞をCD146,166,271,Stro-1を指標としてEACSによる陽性率を検討した。その結果、歯髄細胞では陽性率の高い順にCD166>271>146=Stro-1であり、歯肉細胞ではCD166>146>271=Stro-1であった。
(3)次いでヒト歯肉と歯髄細胞中に存在するヘテロな細胞集団を、表面抗原の相違によりMACSシステムの磁気ビーズシステムにより分取を試みた。そして分取した陽性細胞と非陽性細胞をそれぞれ骨分化誘導培地にて培養し、アルカリフォスファターゼ活性とアリザリンレッド染色を経時的に行った。その結果、歯髄細胞においては、CD166とCD271陽性細胞群が非陽性細胞郡に比べて明らかに高いアルカリフォスファターゼ活性を示し、アリザリンレッド染色性も高かった。一方歯肉細胞においては、CD166陽性細胞群が明らかに高いアルカリフォスファターゼ活性を示し、アリザリンレッド染色にも濃染した。他の抗体で分取した細胞群では顕著に高いアルカリフォスファターゼ活性は認められなかった。
以上の結果から、口腔内組織から歯槽骨再生能を持つ細胞を分取するために、CD166が有効であるということが判明した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 細胞表面抗原を用いた口腔内組織からの骨分化可能細胞の分取2008

    • 著者名/発表者名
      鎌田浩一
    • 学会等名
      第38回日本口腔インプラント学会
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      2008-09-14
  • [学会発表] 口腔内細胞からのALCAMを指標とした骨分化細胞の分取2008

    • 著者名/発表者名
      鎌田浩一
    • 学会等名
      第41回広島大学歯学会
    • 発表場所
      広島市
    • 年月日
      2008-06-15

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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