研究課題
基盤研究(C)
1.実験I:皮質骨上のチタン試料内に造成骨ができるための最適条件の検討試料作成チタンメッシュとチタン鋳造体とを組み合わせたチタン資料を作製するために、まずチタン鋳造体部分のワックスアップをチタン鋳造機(現有設備、バルカンT、鹿児島大学医学部・歯学部附属病院・歯科診療棟・技工室)を用いて鋳造し、チタンメッシュとチタン鋳造体を鋳接あるいはろう付けした。その後、チタン試料の2/3に、電気化学的あるいは化学的にHAPをコーティングした。2.実験II:チタンメッシュ型骨膜下インプラントの作製試料作成無歯部顎堤形態(ヒト下顎乾燥骨)を3次元CTを用いてシミュレーションした。この方法により、骨膜を一旦切開して、歯槽骨を露出させ印象採得する従来の骨膜下インプラント法(2回法)と異なり、歯槽骨との適合精度は若干劣るが、1回法のため患者の負担が減少する。無歯部顎堤形態シミュレーションモデル上で、骨造成のためのチタンメッシュ(既製品)の変形を防止し、かつ支台装置接続機構(既製品、高さ約4mm)を固定するためのチタン鋳造体を設計し、ワックスアップした。その際、歯槽骨にネジ止めするためのネジ穴も設置した。ワックスアップをチタン鋳造機バルカンTを用いて鋳造し、チタンメッシュとチタン鋳造体を鋳接あるいはろう付けした。支台装置設置部とチタン鋳造体をナルコーム社製スーパーエルダーIIIを用いて電気蝋着にて接合した。