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2006 年度 実績報告書

低出力パルス超音波によるrh-GDFで誘導した骨の骨密度の向上

研究課題

研究課題/領域番号 18592137
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北海道医療大学

研究代表者

廣瀬 由紀人  北海道医療大学, 歯学部, 講師 (40244868)

研究分担者 越智 守生  北海道医療大学, 歯学部, 教授 (50169322)
松原 秀樹  北海道医療大学, 歯学部, 助教 (90364257)
仲西 康裕  北海道医療大学, 歯学部, 助教 (20433427)
キーワード再生医学 / 歯学 / ストレス / 生理活性 / 骨形成 / 骨密度 / 低出力パルス超音波 / rhGDF-5
研究概要

実験は体重10〜12kgのビーグル成犬を使用した。rhGDF-5/β-TCP複合体にはrecombinant human Growth Differentiation Factor-5であるMP52を使用し、1gのβ-TCPに対して500μgのMP52をコーティングして製作した。インプラントはTi-6Al-4V合金製のPOI3ピースタイプ・インプラント、直径3.7mm,骨内長8mmを使用した。rhGDF-5/β-TCP複合体のビーグル犬前頭洞への移植は従来の実験方法に準じて行われた。実験条件は下記の3群を設定し、前述の移植手術と同様の全身麻酔下でインプラントを埋入した。
1)洞粘膜挙上4週後、rhGDF-5/β-TCP複合体で誘導された骨組織にインプラントを埋入
2)洞粘膜挙上8週後、rhGDF-5/β-TCP複合体で誘導された骨組織にインプラントを埋入
3)洞粘膜挙上12週後、rhGDF-5/β-TCP複合体で誘導された骨組織にインプラントを埋入
インプラント埋入手術は、塩酸リドカインの浸潤麻酔後、POI3ピースタイプ・インプラント・ユーザーズマニュアルに従って行った。インプラントの埋入は、前述の開窓部辺縁より後方2mmの位置にセルフタッピングで行い、インプラントの初期固定を得る。超音波発生装置はITO US-700を使用して、超音波出力100mW/cm^2、振動周波数3.0MHz、パルス幅1.0msec、パルス周期10.0msecの条件で、インプラント埋入部に対して毎日10分間の照射を埋入後から1週間行った。インプラント埋入後8週で、非脱灰研磨標本を製作した。Polyester樹脂で包埋後、眼窩上縁最突出部で前頭断方向に骨面に対して垂直かつ、インプラントの長軸方向に試料を薄切後、機械研磨した。厚さ50μmに研磨した非脱灰研磨標本切片を作製し、塩基性フクシン・メチレンブルー重染色による組織観察を行った。この標本から画像解析ソフトNIH Image【○!R】 1.57にてインプラントの骨接触率を測定した。
実験条件群1)は2)と3)に比較して、インプラントの骨接触率が高い傾向を認めた。実験条件群2)は3)に比較してインプラントの骨接触率が高い傾向を認めた。しかし、超音波照射の位置と方向、犬前頭洞の形態(洞内に存在する隔壁、骨の厚さ)、rhGDF-5/β-TCP複合体の移植状態(充填形態、密度)などの影響でインプラントの骨接触率は、実験群の間で有意な差を認めなかったものと思われる。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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