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2008 年度 実績報告書

下顎骨延長術の治療期間を短縮する

研究課題

研究課題/領域番号 18592169
研究機関新潟大学

研究代表者

小林 正治  新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (80195792)

研究分担者 田中 孝明  新潟大学, 自然科学系, 准教授 (00217043)
泉 直也  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (10361908)
キーワード下顎骨骨延長 / 骨形成促進 / PTH
研究概要

1.ラット下顎骨骨延長モデルにおけるPTHの骨形成促進効果について
ラット下顎骨骨延長モデルにおけるPTHの骨形成促進効果について検討を行った。実験動物には、生後12週、体重400g前後のウイスター系雄ラット24匹を用いた。右側下顎骨の第2臼歯と第3臼歯間に骨切り部を設定して自作した下顎骨骨延長装置をチタンスクリューにて固定した後骨切りを行い、骨延長装置の拡大によって骨が離開する事を確認して縫合した。5日間の待機期間の後、1回0.2mm、1日2回、10日間かけて合計4mmの牽引延長を行った。ラットはPTH投与群12匹と対照群12匹の2群に分けて行った。PTH投与群ではPTH60μg/kgを術直後より週3日皮下に投与(最大11回)し、対照群では同量の基剤を投与した。延長開始時(術後5日、PTH術直後と術後3日の2回投与)、延長終了時(術後15日、PTH7回投与)、延長終了後1週目(術後22日、PTH11回投与)ならびに3週目(術後36日、PTH11回投与)でそれぞれ3匹づつ屠殺し、下顎骨のマイクロCTを撮影し、解析ソフトを用いて骨延長部の骨形成状態を定量的に評価した。骨延長中央の下顎下縁部にROI(region of interest)9.79mm3を設定し、同部のBone volumeを算出した。その結果、PTH投与群では対照群と比較して統計的に有意に骨形成が促進しており、ラット下顎骨骨延長モデルにおけるPTHの骨形成促進効果が確認された。
2.薬物徐放材料の開発
手術後の組織の再生を促進するために細胞増殖因子を徐放する材料の開発を行っている。平成20年度はb-FGFを徐放するためのシステムの開発を行ってきた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Histologic study of the cellular events during rat mandibular distraction osteogenesis.2009

    • 著者名/発表者名
      M. N. Ali, S. Ejiri, T. Kobayashi, R. B. Anwar, K. Oda, H. Ohshima, C. Saito
    • 雑誌名

      Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral Radiol Endod 107

      ページ: 325-335

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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