研究課題/領域番号 |
18592172
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
永田 昌毅 新潟大学, 医歯学系, 助手 (10242439)
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研究分担者 |
中田 光 新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (80207802)
星名 秀行 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (30173587)
生越 章 新潟大学, 医歯学系, 助教授 (80323963)
田畑 泰彦 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (50211371)
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キーワード | 骨膜細胞 / 培養 / FGF2 / 骨増生 / インプラント |
研究概要 |
歯科インプラント、顎骨再建、歯の移植、歯の萌出誘導、歯科矯正治療などによる口腔機能の回復に際しての歯槽骨の形と量の不足に対して有効な歯槽骨増生法の実用化へ向けた取り組みを行った。 本年度は骨膜細胞の培養製造環境の整備に関する様々な環境整備を行った。 (1)培養骨膜移植に関する各種倫理規定、安全規定に対する配慮と認可:新潟大学所属部局の倫理委員会において研究内容の倫理的妥当性について審査を受け、認可された。さらに、新潟大学医歯学総合病院医薬品医用材料委員会において臨床試験実施に際しての計画の安全性、使用試薬および材料の妥当性と安全性について審査をうけ、認可された。 (2)培養室の整備および培養担当者の育成:新潟大学医歯学総合病院において発足した細胞プロセシングセンターにおける骨膜細胞の培養環境、手順、培養者の育成を行った。培養環境はGFP基準に順ずる形で培養細胞の仕様、安全性の基準、培養機材・試薬・培地の仕様と調製手順について、各種書類の作成を進めた。 (3)培養手順の具体的内容の策定:自家培養骨膜細胞製造に関する依頼,実際の骨膜細胞の採取、運搬、培養の手順、安全性の評価基準と方法、検査用検体の保存、搬出と移植までの手順について、その具体的内容を策定した。 (4)試験的培養の実施:実際の自家骨膜培養の環境において一連の培養操作を協力者の同意の下でシミュレーションした。培養はMedium199(抗菌剤+10%FBS+アスコルビン酸含有)で骨膜組織からの細胞の伸びだしによる方法を用いた。これによって6週間から8週間で培養ディッシュ(10cm)4枚から6枚の細胞シートの製造が可能であった。 今後の課題と研究計画:平成18年度期間に行った準備的、試験的段階の結果を得て患者から採取した骨膜細胞の培養増幅実施に際しての様々な情報が得られた。これらは次段階における臨床試験において、試験協力者への事前説明と試験実施に具体的示唆を与えた。
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