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2006 年度 実績報告書

全身麻酔における循環動態変動の予測に関する研究ーより良い術前検査の確立のためにー

研究課題

研究課題/領域番号 18592174
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪大学

研究代表者

森本 佳成  大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (00264870)

研究分担者 丹羽 均  大阪大学, 歯学研究科, 教授 (30218250)
キーワード全身麻酔 / 循環動態 / 脈波伝播速度 / Augmentation Index
研究概要

【器械購入】Augmentation Index測定装置(HEM-9000AI^<TM>)を購入した。
【目的】全身麻酔前に患者の循環器系の状態を的確に評価し、全身麻酔中の異常な循環動態の変動を予測することにより、全身麻酔前の循環器系スクリーニング検査を、より実際に役立つ内容に改善する。
【対象および方法】全身麻酔を予定された40歳以上の患者を対象に、脈波伝播速度(PWV;血液脈波検査装置ABI-form^<TM>)を用いて動脈の閉塞状況と硬化状況を、Augmentation Index(AI;自動血圧計HEM-9000AI^<TM>)を用いて動脈硬化と左室への負荷を測定・評価し、これらと全身麻酔中の循環動態の変動との関連を検索する。また、血液検査中の動脈硬化を反映すると考えられる空腹時血糖値、コレステロール値、中性脂肪値、トリグリセライド値なども測定し、これらとの相関についても検討する。その他、肥満や喫煙歴および降圧薬の種類との関連についても検討する。
【結果】50名の患者を対象とした。PWVおよびAIが高くなるほど全身麻酔中の血圧変動が大きくなった。また、降圧薬治療によりAIが正常化すると、PWVが高値であっても全身麻酔中の血圧変動は抑制された。
【考察】PWVおよびAIは、全身麻酔中の循環動態の変動の大きさと相関し、現在術前スクリーニングとして行われている血圧や心電図検査に比べてより精度の高い予測検査である。
【今後の展開】来年度は患者数を増やして、さらに研究結果の精度を向上させる(目標200例)。また、血液学的検査(空腹時血糖値、コレステロール値、中性脂肪値、トリグリセライド値など)や肥満や喫煙歴の長い患者および降圧薬の種類による影響についてもあわせて検討する。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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