シェーグレン症候群(SS)は初期症状として唾液腺や涙腺などの外分泌腺が特異的に障害される自己免疫疾患である。SS患者の唾液分泌減少の第一の理由としては唾液腺組織の破壊が考えられるが、その他の要因も関与していると考えられ、本研究では唾液分泌異常に関与している因子を検索し乾燥症状の治療に寄与することを目的としている。SSの乾燥症状に対する治療に使用されるむすかりん受容体作動薬である塩酸せびめりんの反応性の違いをもとに分泌に関連する分子の分布、発現状態、さらに研究代表者がSSのもでるまうすから分離同定した外分泌腺に反応する自己抗体の分布状態の解析を行っている。
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