研究分担者 |
高橋 哲 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (60226850)
宮本 洋二 秋田大学, 医学部, 教授 (20200214)
福田 政幸 秋田大学, 医学部, 助教授 (20272049)
永井 宏和 秋田大学, 医学部, 講師 (50282190)
中田 憲 秋田大学, 医学部, 助手 (50400510)
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研究概要 |
平成18年度の研究計画・方法では、顎関節鏡視下手術、顎関節開放手術に際し得られたヒト滑膜組織得を用い、滑膜細胞を分離、培養し、実験に供する予定であった。しかし、滑膜組織の安定供給が得られないこと、患者によって個人差があり正確なデータが得られない可能性があることから、予備実験として、ラット膝関節から滑膜組織を採取、細胞を単離、培養し、圧縮ストレスを加える実験を始めた。 実験1:顎関節滑膜細胞の採取、単離と圧縮負荷による培養 (1)滑膜細胞の培養 1)Sprangue-Dawley rats(7週齢、250〜350g)の膝関節より滑膜組織を採取した。 2)滑膜組織を酵素(コラゲナーゼ、ヒアルロニダーゼ、0.25%trypsin)にて消化、滑膜細胞を分離した。 3)得られた細胞をウシ血清を含んだ培養液中で培養した。 (2)圧縮負荷を加えた培養 1)培養滑膜細胞を6well培養プレートに播種し、サブコンフルエントの状態まで培養。 2)計量の後、滅菌した特製ガラスシャーレを細胞上に置き圧縮刺激を加えた。 特製ガラスシャーレ内におもりを入れ、負荷を増減させる(1.0、2.Og/cm^2)。 圧縮負荷を加えた培養滑膜細胞はtotal RNAを抽出し、RT-PCRにてCOX-1,2,TNF-α,IL-1βのmRNA発現を確認した。 結果: ・圧縮ストレスはTNF-α mRNAの発現を誘導し、恒常的に発現するCOX-2 mRNAの発現を増強させた。 ・IL-1β,COX-1については圧縮ストレスを加えても発現に変化はなかった。 ・圧縮ストレスによるCOX-2 mRNA発現の増強はCyclooxygenase阻害剤であるインドメタシンによって抑制さたがTNF-α mRNAの発現誘導はインドメタシンの添加に影響はなかった。
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