研究課題
基盤研究(C)
1.Hypoxiaが口腔扁平上皮癌細胞の増殖能に与える影響(1)口腔扁平上皮癌細胞株HSC-3、CA9-22の細胞増殖に対する影響を検討したところ、HSC-3、CA9-22両細胞株ともに増殖抑制効果が顕著に認められた。(2)蛋白解析の結果、24時間でHIF-1αの発現亢進を認めたが、48時間後には減弱していた。(3)細胞周期におよぼす影響について解析した結果、G1期停止が認められた。(4)5-FUの殺細胞効果に対する影響について検討した結果、殺細胞効果の増強を認めた。(5)p21、p27の発現増強が見られ、cyclin Dの減弱が認められた。(6)Hypoxiaはm-TORのリン酸化を抑制した。2.口腔扁平上皮癌の浸潤能に対するHypoxiaの影響(1)低酸素環境によりOSCCの浸潤能は亢進した。また、低酸素環境で培養したfibroblastの培養上清を用いることにより、その浸潤能は著明に亢進した。(2)HIF-1aおよびMMP群の発現について解析したところ、HIF-1aの蛋白発現の増強、MMP-2、-9の蛋白発現を認めた。また、活性型MMP-2の発現増強を認めた。(3)fibroblastの培養上清によるOSCCのMMP発現に対する影響について検討したところ、OSCCのMMP-2, MMP-9発現はfibroblastの培養上清を添加することにより亢進した。さらに酸素環境で培養したfibroblastの培養上清を加えることでより高い発現亢進が認められた。
すべて 2007 2006 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)
Int J Oncol 31
ページ: 1141-1147
Oncology Report 16
ページ: 1231-1236
Int J Oncology (印刷中)
Dental Medicine Research (印刷中)