研究分担者 |
夏目 長門 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (90183532)
南 克浩 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (70346162)
井上 誠 愛知学院大学, 薬学部, 教授 (50191888)
佐々木 琢磨 愛知学院大学, 薬学部, 教授 (90109976)
田中 基裕 愛知学院大学, 薬学部, 助教授 (60197481)
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研究概要 |
これまでに口唇口蓋裂自然発生モデルマウスにおいて,卵胞ホルモンであるエストラジオールおよび環境ホルモンであるビスフェノール-A(BPA)が口唇口蓋裂の発生を抑制することが報告されている.さらに,疫学調査によりレチノイドの摂取量と口唇口蓋裂の発生率が負の相関を示すこと,レチノイドの核内レセプターであるretinoic acid receptor(RAR)とretinoid X receptor(RXR)がエストラジオール,BPAにより二相性に発現が制御されることなどが報告されている.そこで今回,RARおよびRXRのリガンドが口唇口蓋裂の発生抑制に有効である可能性を考え,約100種類の生薬より天然のRAR, RXRリガンドを探索した. 【結果】約100種類の生薬の70%エタノール抽出物を調製し,酵母Two hybrid systemを用いてRARとRXRのリギンド探索をした.その結果,蒼朮,丁子,麻子仁,艾葉,陳皮にRARリガンド活性を見出した.また,厚朴に強いRXRリガンド活性を見出した.さらに,活性成分の単離を行い,RARリガンドとしてオイゲノール,イソオイゲノールを,RXRリガンドとしてマグノロール,ホオノキオールを同定した.現在,これらの化合物が,単独あるいはBPA共存下で遺伝子発現に及ぼす効果を調べている.
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