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2007 年度 実績報告書

再石灰化を誘導する自己修復機能材料の開発(バイオグラスの歯科材料への応用)

研究課題

研究課題/領域番号 18592226
研究機関北海道医療大学

研究代表者

橋本 正則  北海道医療大学, 歯学部, 講師 (00337164)

研究分担者 八若 保孝  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (60230603)
加我 正行  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 准教授 (70125300)
キーワード自己修復 / 再石灰化 / バイオグラス / 歯冠修復材 / 接着界面 / マイクロリーケージ / 接着性レジン / グラスアイオノマー
研究概要

フッ素徐放性レジンの硬化体が歯質とのギャップにおいて数十μmの結晶性物質を形成することをラマン分析およびSEM観察により確認した。さらに接着性レジンの再石灰化能を向上させることを目的としてバイオグラス(Na_2-CaO-SiO_2-P_2O_5系)添加型レジンを作成、わずか、数ヶ月の水中浸漬により多量の石灰化物を形成する事実を確認している。しかし、10%程度のバイオグラス添加によりレジン硬化体の機械的強度は大きく低下する。数パーセント添加による物性の低下はわずかであるが、レジン硬化体から放出される各種イオンの量は低下するという利点を生じる。これら、物性の低下はセメントの練和時さらにガラスを水溶性レジンに添加することによって、液性分と瞬時に反応することによって石灰化物を形成してしまい、その二次的に形成された石灰化物がレジンおよびセメント硬化体の物性を低下させてしまう。しかし、これら実験結果はマイクロサイズのバイオグラスをもちいた場合であり、粒子径がさらに小さいナノバイオグラス(粒子径10-20nm)を使用した場合は体積あたりの表面積が向上するため少量添加で臨床応用可能な機械的強度と良好な再石灰化を期待することができる。よって、今後、バイオグラス添加型レジンの臨床応用に向けた試みとしては、粒子径が小さなグラス(ナノバイオグラスなど)を使用することにより、レジンやセメントに混入する添加量を減らし、物性の低下を減少させる方向性があると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Crystal growth by fluoridated adhesive resins2008

    • 著者名/発表者名
      Hashimoto, et. al.
    • 雑誌名

      Dental Materials 24(4)

      ページ: 457-463

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [学会発表] グラスアイオノマーセメントのフッ素リチャージ時におけるフッ素浸透度について2007

    • 著者名/発表者名
      中村 光一, ら
    • 学会等名
      第45回日本小児歯科学会
    • 発表場所
      東京(ターワーホール船堀)
    • 年月日
      20070719-20
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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