研究課題/領域番号 |
18592238
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
五百井 秀樹 九州大学, 大学病院, 講師 (10274474)
|
研究分担者 |
城戸 瑞穂 九州大学, 歯学研究院, 助教授 (60253457)
辻 康夫 九州大学, 歯学研究院, 研究員 (30380702)
名方 俊介 九州大学, 歯学研究院, 助教授 (30037543)
中島 昭彦 九州大学, 歯学研究院, 教授 (00037524)
|
キーワード | 歯学 / 矯正 / 歯根吸収 |
研究概要 |
【臨床的疫学調査】 矯正治療における歯根吸収とリスク因子としての炎症疾患(アレルギーおよび喘息その他全身疾患との関連性の解明(五百井、名方、中島) 九州大学歯科医療センター矯正歯科に来院する患者の中でマルチブラケット装置を用いて治療を行うと診断された者を対象と.した。矯正的歯の移動時における歯根吸収のリスク.因子としての炎症疾患との関連性を調べることを目的とし、現在問診においてアレルギーおよび喘息その他全身疾患を有していると医師により診断されている者を実験群、全身的な疾患を有さない者をコントロール群とした被験者を選別し、データの収集を行ってきている。 【動物モデル実験】 ラット炎症モデルを用いた炎症性疾患と矯正的歯の移動による歯根吸収関連性の解明(五百井、城戸、辻) アジュバンド(complete Freund's adjuvant)炎症モデルラットを実験群、正常なラットをコントロール群とした。両群ラットに対し、上顎第一第二大臼歯間にエラスティックモジュールを挿入し矯正力と仮定した。7日後に灌流固定を行い、上顎臼歯部を歯槽骨ごと採取し、10%EDTAにて脱灰を行う。その後、凍結切片を作製しTRAP染色を行った。第一大臼歯頬側近心根、頬側遠心根をサンプルとした。実験群およびコントロール群ともに歯根周囲および歯根膜組織にTRAP陽性の破骨細胞が観察された。コントロール群に比較しでアジュバンド炎症ラットに歯の移動を行った群においては、歯根膜に存在するTRAP陽性細胞の数が多い傾向が観察された。
|