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2007 年度 実績報告書

乳歯歯根吸収に関与する遺伝子の探索およびその制御機構の分子生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 18592239
研究機関九州大学

研究代表者

長谷川 智一  九州大学, 大学病院, 助教 (50274668)

キーワード歯根吸収 / 破歯細胞 / 破骨細胞 / Amelogenin / RANKL / M-CS / Fibronectin / Osteoclastogenesis
研究概要

乳歯から永久歯への正常な交換は小児歯科学の重要なテーマであるのにも関わらず、そのメカニズムは全く解明されていない。歯根破収は多数の形態学的な研究から永久歯の萌出によるものと考えられているが、後継永久歯胚を欠如していても生じるごとが多い現象である。また乳歯の歯根病変の予後は不良なことが多く、歯根を異常吸収してしまうことが高頻度に生じる。これに対し同様の歯根病変によって永久歯が歯根吸収を生じることは非常に稀である。
以上のことから、乳歯の歯根吸収はあらかじめプログラムされていることまたは永久歯歯根が吸収眠害機構を持つことが示唆される。
歯根吸収は歯根表面の破歯細胞が担うとされているが、組織学的には破骨細胞と同様と考えられている。そこで申請者らは、破骨細胞の分化誘導メカニズムについて検討を行った結果、以下のような結果が得られた。
エナメル質基質蛋白質であるブメロジェニンが破骨細胞の分化を阻害することを明らかにした。これは破骨細胞め誘導因子であるRANKL,M-CSF,Fibronectinのdownregulationを介して調節されてることが明らかとなった。
乳歯および永久歯歯根の周囲に存在するマッラセの上皮遺残によりアメロジェニンが産生されるため、歯根吸収の調節に関与する可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Amelogenin is a negative regulator of osteoclastogenesis via down-regulation of RANKL,M-CSF and fibronectin expression in osteoblasts.2007

    • 著者名/発表者名
      Nishiguchi., M., Yuasa, K., Saito, K., Fukumoto, E., Yamada, A., Hasegawa T., Yoshizaki, Kamasaki, Y., Nonaka, K., Fujiwara, T., Fukumoto, S.
    • 雑誌名

      Archives of Oral Biology 52

      ページ: 237-243

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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