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2006 年度 実績報告書

分子生物学的手法を応用した小児歯科における感染性心内膜炎の臨床的細菌学的疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 18592245
研究種目

基盤研究(C)

研究機関長崎大学

研究代表者

西口 美由季  長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (10253676)

研究分担者 藤原 卓  長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (00228975)
星野 倫範  長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (00359960)
釜崎 陽子  長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (30253678)
キーワード感染症心内膜炎 / アンケート調査 / 歯科治療 / 口腔最近叢 / DGGE法
研究概要

1.歯科治療と感染性心内膜炎(IE)の関連性についてのアンケート調査:歯科治療とIEの関連性を解明するために、無作為抽出した800名の日本小児歯科学会認定医に対し、以下のアンケート調査を行った。
(1)どのような心疾患でリスクが高いと認識しているか。(2)どのような歯科処置でリスクがあると認識しているか。(3)予防処置特に抗生剤予防投与はどのようにしているか。(4)心疾患の有無によって、治療内容を変更しているか。(5)実際の患者の経験
その結果、小児歯科医はIEに対する関心が高く、また多くの情報を得ようとしていることが示唆された。その一方で、先天性心疾患の患児の観血治療に対して、リスクの多少に関わらず盲目的に抗菌薬(多くはサワシリン)の予防投与を行ってから、歯科治療を行う傾向が認められた。しかしこれは、低年齢のため歯科治療経験が少ない患児が対象となるため、安全性を考慮して行われていると考えられた。また、抗菌薬の予防投与量は通常量の20mg/kgから50mg/kgまでと大きな差があり、その投与方法も治療1時間前1回投与から一日3回毎食後に投与する方法まで多岐であった。今回の調査において、IEの発症率は2.7%で、歯科処置が必ずしもその原因とはいえないが投与された抗菌薬の量はやや低量である傾向が示唆された。このアンケート調査については現在論文作成中である。
2.歯科治療とIEの因果関係を明らかにするための口腔内細菌層の調査:歯科治療とIE因果関係を明らかにするために、まず健全な小児とIEの既往がある小児の口腔細菌叢の比較を行うこととした。本年度は、その調査のための検体収集として、唾液の採取と保存を行った。今後はこれらの唾液検体から、細菌DNAを抽出した後、ハウスキーピング遺伝子に対するPCRとその増幅産物のDGGE法による解析を行う予定である。この方法を用いた微生物群集解析によって、歯科治療とIEの因果関係が解明されることが期待される。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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