研究課題
基盤研究(C)
本研究は、ラットに情動ストレスを与えて(情動ストレス群)、咀嚼筋活動を記録し、ブラキシズム様運動の発現頻度を非情動ストレス群(対照群)と比較し、情動ストレスにより覚醒時および睡眠時のブラキシズムが誘発されることを明らかにするとともに、ブラキシズムの誘発が、抗不安薬、唾液分泌促進剤、胃酸分泌抑制剤などで抑制されるかどうかを検証することを目的とした。本年度は、まず、情動ストレスによるブラキシズムの誘発を行い、それと消化管運動との関連を調べた。Wister系雄ラット5匹を用い、麻酔下で左側咬筋に針電極(銅線)を刺入し、皮下を通して頭頂部まで到達させ、マイクロコネクターに鑞着した。また、頭頂部頭骨に脳波・眼電図描出用ビス電極を埋入し、同様にワイヤーをマイクロコネクターに固定した。上部消化管にカテーテルを挿入し、その運動を描出した。脳波、眼電図、および咬筋の筋電図を導出し、ブラキシズムおよび上部消化管運動の発生頻度を調べた。ラットの脳波解析に膨大な時間と労力を要するため、現在、自動的に解析するための脳波解析ソフトの検証を行うとともに、覚醒、睡眠(ノンレム、レム)時におけるブラキシズムおよび上部消化管運動の発生頻度を解析している。今後、様々な情動ストレスを与えてブラキシズムの誘発を確認し、さらに、それが抗不安薬、唾液分泌促進剤、胃酸分泌抑制剤などで抑制されるかどうかを検証する。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)
Pharma Medica 25・2
ページ: 70-84
鹿児島大学歯学部紀要 26
ページ: 1-8
日本顎口腔機能学会雑誌 13・1
ページ: 16-20
歯科臨床研究 1
ページ: 81-86