研究課題
基盤研究(C)
本研究は、ラットに情動ストレス刺激を与えて(情動ストレス群)、脳波および咀嚼筋活動を記録し、ブラキシズム様運動の発現頻度を非情動ストレス群(対照群)と比較することにより、情動ストレス刺激とブラキシズムとの関連を明らかにすることを目的とした。まず、ラットの脳波から、覚醒やレム睡眠など睡眠深度を解析することが必要となる。しかし、ラットの脳派から自動で睡眠深度を解析する手法は確立されていない。そこで、既成の時系列データ解析ソフトを用いて、睡眠判定技師による解析が終了しているヒトの脳波データを解析し、検証を行った。その結果、高い精度で睡眠深度や睡眠段階の自動判定を行うことが可能であることが示された。次に、7-8週齢のWister系雄ラットを用い、麻酔下で頭頂部頭骨にビス電極を埋入して銅線を接続した。また、左側咬筋に針電極(銅線)を刺入し、皮下から頭頂部まで通した。これらの銅線を慢性埋込用マイクロコネクターに接続して頭頂部に固定し、脳波と咬筋筋電図を導出した。また、外頚静脈にカテーテルを挿入し、皮下を通してジャケット背部に固定し、そこから情動ストレス刺激を行い、ブラキシズムの頻度の変化を調べた。その結果、情動ストレス刺激を与えると、睡眠深度に変化を生じ、ブラキシズムの頻度が増えることが示唆された。また、情動ストレス刺激の拮抗薬を前投与することにより、ブラキシズムの増加を抑えることが示唆された。
すべて 2008 2007 2006 その他
すべて 雑誌論文 (21件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (2件) 図書 (1件) 産業財産権 (1件)
World J Gastroenterol 14
ページ: 6303-6305
ページ: 6318-6326
ページ: 6318-26
心療内科 11(4)
ページ: 278-284
Pharma Medica 25(2)
ページ: 82-84
FASEB J 21
ページ: 2108-2112
Regul Pept 141
ページ: 8-11
Psychosomatic Medicine 11(4)
ページ: 278-84
日本顎口腔機能学会雑誌 13(1)
ページ: 16-20
鹿児島大学歯学部紀要 26
ページ: 1-8
Peptides 27
ページ: 2332-2342
J. Jpn. Soc. Stomatognath. Func 13(1)
Ann. Kagoshima Dent 26
Cachexia and Wasting (Mantovani G, Anker SD, Inui A, Morley JE, Fanelli FR, Scevola D, Schuster MW, Yeh SS) (Springer-Verlag)
ページ: 247-257
Am J Orthod Dentofacial Orthop 1(in press)
Am J Orthod Dentofacial Orthop (In press)