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2007 年度 実績報告書

第3臼歯歯胚欠如の引き金となる主要遺伝子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 18592256
研究機関鶴見大学

研究代表者

伊平 弥生  鶴見大学, 歯学部, 助教 (40200018)

研究分担者 朝田 芳信  鶴見大学, 歯学部, 教授 (20184145)
キーワードELマウス / 歯胚消失 / 第三臼歯 / RT-PCR / in-situハイブリダイゼイション / 免疫染色 / BMP / Lef1
研究概要

7週齢のEL/kw(control)とEL/seaマウス(mutant)をそれぞれ交配し、F1を作成し実験に供した。m3歯胚の発育状態を病理組織学的に観察するためにパラフィン包埋後、HE染色を行った。EL/kwのm3は正常に発育していたのに対し、EL/seaでは生後7日目には歯胚の発育停止(arrest)が認められた。EL/seaで歯胚のarrestは観察できたが、完全に歯胚が消失する時期の特定にはいたっていない。歯胚の消失の原因に対する分子生物学的アプローチとして以下の3つのアッセイ系で実験を実施している。
(1) RT-PCR
生後5日、7日および10日の顎骨を摘出した。×50の実体顕微鏡下では、5日と7日ではm3は確認できなかった。そのため、m3相当部の上皮と歯槽骨を含めて取り出し、試料とした。生後10日ではm3の歯胚は容易に確認できるのでm3の歯胚を取り出し、試料とした。RT-PCRの対象遺伝子は上皮系、間葉系に関係があるといわれているMsx1,2とBMP2,3,4,7およびEgfとし、それらについてRT-PCRを行っている。さらにそれらの試料について細胞培養系もすすめている。
(2) In-situハイブリダイゼイション
生後5日、7日および10日の顎骨を摘出した。4%パラホルムアルデヒドで固定後、脱灰し、m3の歯胚を通るように咬合面から根尖方向に向け矢状断に切断し切片を作成した。m3の歯胚があるところ、あるいはm3の歯胚相当部におけるmRNAの発現を見るためにin-situハイブリダイゼイションを行っている。ターゲットの遺伝子であるLef1、Egfの発現局在を検討している。
(3)免疫染色
in-situハイブリダイゼイションに使用した試料と同様の試料について免疫染色を行い、たんぱくの発現の状態を観察している。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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