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2006 年度 実績報告書

歯周病原性細菌由来細胞死誘導因子の機能解析及び診断・治療・予防への臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 18592260
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

荒川 真一  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 助手 (20302888)

研究分担者 小田 茂  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (70160869)
梅田 誠  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (90193937)
野口 和行  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (90218298)
キーワード細胞障害 / 歯周病 / Tannerella forsythta / NAD-linded reductase / IL-8 / ミトコンドリア / 酸化的膜電位 / forsythia detaching factor (FDF)
研究概要

Tannerella fosythia由来細胞毒性因子を精製し、一方の標品をforsythia detaching factor(FDF)と命名した。本研究では、歯周炎との関係を解明する為に、ヒト正常線維芽細胞TIG-3を用いてFDFの生物学的活性を検討した。
形態学的変化:FDF作用細胞は、3時間後基底面より剥離後凝集し、48時間後浮遊細胞は再接着し増殖した。Western blot法による解析の結果、少なくとも4日目までFDFは安定であった。
局在:FDFはミトコンドリア分画中に最も強く検出された。
ミトコンドリアへの作用:NAD-linked reductase活性を分析した結果、FDFの作用後12時間以内に活性が抑制され、72時間後まで抑制効果が増強されていった。以上の結果から、FDFはNAD-linked reductase活性を量依存的に抑制するが、代謝経路の上流は阻害しないことが示唆された。
NAD-linked reductase活性抑制の効果:ミトコンドリアの酸化的膜電位は、量依存的に上昇することが明らかとなった。
IL-8産生の解析:培養上清中のIL-8濃度をELISA法にて測定した結果、72時間後では、FDF作用細胞におけるIL-8濃度はコントロールと比較して、有意に高値を示した。
NAD-linked reductase活性の抑制は酸素消費の減少につながり、結果ミトコンドリア内に酸素が蓄積し酸化膜電位が上昇したと考えられる。FDF→NAD-linked reductase活性が抑制→活性酸素の濃度が上昇→IL-8の産生が誘導と考えられる。
歯周炎患者と健常者の歯肉溝滲出液に含まれる坑CCT-1抗体の抗体価をELISA法により測定し、疾患との関連を検討した結果、歯周炎患者群の抗体価は健常者群と比較して有意に高値を示した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Isolation and Identification of a cytopathic activity in Tannerella forsythia.2006

    • 著者名/発表者名
      Nakajima T
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications 351

      ページ: 133-139

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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