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2006 年度 実績報告書

経皮免疫を応用した歯周病予防のための次世代ワクチンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18592270
研究種目

基盤研究(C)

研究機関日本大学

研究代表者

山本 正文  日本大学, 松戸歯学部, 教授 (80210558)

キーワード歯周病ワクチン / 経皮免疫 / P.gingivalis / 外膜タンパク
研究概要

本研究では歯周病原性細菌、Porphyromonas gingivalisの分子量40k-Daの外膜タンパク(40k-OMP)を抗原とした経皮免疫を行い、免疫応答について解析した。ラットに40k-OMPを単独あるいはアジュバントのコレラ毒素(CT)とともに経皮免疫した。その結果、40k-OMPはCTの使用なしに、CT使用と同等レベルの40k-OMP特異的IgG抗体応答が検出された。誘導されたIgG抗体価は経過観察期間の140日以上維持された。また、唾液中においても、40k-OMP単独で顕著な40k-OMP特異的IgG抗体価が誘導された。さらに、誘導された40k-OMP特異的IgG抗体はP.gingivalisとS.gordoniiの共凝集ならびにP.gingivalisの赤血球凝集活性を顕著に阻害した。以上の結果から、40k-OMPの経皮免疫はアジュバントを用いなくても、血清および唾液中に高いIgG抗体応答を誘導すること、また、誘導されたlgG抗体はP.gingivalisの共凝集活性、赤血球凝集活性を阻害することが示され、臨床応用が可能な歯周病予防のための経皮ワクチンの可能性が示唆された。
本研究では、さらに経皮免疫におけるFlt3リガンドをコードしたcDNA、CpGODNのアジュバント効果を解析した。マウスにテタヌストキシン(TT)をCpG ODNとともに経皮免疫した結果、TTの単独免疫に比較して有意に高いTT特異的血清IgG抗体、IgA抗体応答が誘導された。さらに、TT単独免疫では糞便中にTT特異的IgA抗体応答は認められな1かったが、CpGODNを用いることによりIgA抗体応答が検出された。以上の結果から、CpGDONを経皮免疫のアジュバントとして用いることにより、全身系だけでなく、粘膜組織における分泌型IgA抗体応答を誘導できることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Characterization of the effects of butyric acid on cell proliferation, cell cycle distribution and apoptosis.2006

    • 著者名/発表者名
      Kurita-Ochiai, T.
    • 雑誌名

      FEMS Immunol. Med. Microbiol. 47・1

      ページ: 67-74

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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