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2006 年度 実績報告書

迅速かつ高精度の口腔内細菌叢解析システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18592281
研究種目

基盤研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

中野 善夫  九州大学, 大学院歯学研究院, 助教授 (80253459)

キーワードT-RFLP / 口腔内細菌叢 / 16S rRNA
研究概要

初年度は分子量マーカーの改良、2色の蛍光色素の導入による精度と効率の向上を目指し、キャピラリー電気泳動による測定の誤差をほぼ1.5塩基の幅にまで縮めることができ、さらに2色の蛍光色素を用いてPCR産物の両末端を標識して同じ泳動の回数で今までの2倍のサンプルを処理できるようになり、精度・速度の両方の点で大きな改善が見られた。この精度の向上は、単なり効率の向上を意味しているだけでなく、今まで本法では不可能だと云われていた、細菌叢中の菌種の推定への道を開くものである。従来は±3〜5塩基と誤差が大きく、菌種の推定は不可能であるとされていたが、この精度の向上によって、その可能性がでてきた。
菌種推定には、DNA断片長から16S rRNAの塩基配列に基づく計算によって種の推定のための計算を効率よく実行するプログラムが必要となる。そのプログラムは、スクリプト言語としてPHP、リレーショナル・データベースとしてMySQLを用いて作成した。16S RNAデータベースは、The Ribosomal Database Project II (http://rdp.cme.msu.edu/)の30万個の遺伝子配列データを基に、使用する制限酵素と蛍光標識の組合せで得られるすべての末端DNA断片の分子量を計算して作成した。
上記のキャピラリー電気泳動による解析と断片長解析プログラムによる菌種推定の結果は、PCR産物のクローン解析による菌叢分析の結果とよく一致した。このことから、電気泳動の精度向上と分子量に基づくプログラムの開発によって、今まで困難とされていたT-RFLP法による菌種推定が可能になったということが示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Improved accuracy in T-RFLP phylogenetic analysis using a novel internal size standard definition.2007

    • 著者名/発表者名
      T.Takeshita, et al.
    • 雑誌名

      Oral Microbiology and Immunology In press.

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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