研究計画初年度である前年度に引き続き、対象となる地方自治体の歯周疾患検診に参加し、検診データの収集と入力を行った。具体的には、CPIとパノラマフィルムから診査されたPI、GB Count、歯槽骨吸収率を比較し、歯周疾患検診データと臨床所見との関連性について検討を加えた。 なかでも、本研究のトピックのひとつである歯周疾患検診時のパノラマエックス線撮影は、従来的な視診型検診法に加えた場合に有効性が高いことが示唆された。また、歯周疾患検診結果と臨床現場での診査・診断との関連性および検診精度管理の充実化と精度自体の向上、さらに地域歯科保健事業と臨床現場との連携強化促進、歯科保健医療資源の有効活用等においても有用な知見を得ることができた。
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