研究分担者 |
小笠原 知枝 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90152363)
上野 栄一 福井大学, 医学部, 教授 (60262507)
KATZ Edmont C 福井大学, 医学部, 講師 (70401958)
上原 佳子 福井大学, 医学部, 助手 (50297404)
上木 礼子 福井大学, 医学部, 助手 (80401959)
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研究概要 |
本研究では,臨床における看護診断の使用状況と関連因子の現状を把握した上で,看護師の看護診断能力とその影響因子を明確にすること,それらに基づき,看護診断能力育成ための教育プログラムを提案することを目的とし研究を推進している。平成18年度は,看護診断能力測定尺度作成のための基礎資料を得るための研究1と,看護診断能力測定尺度の信頼性・妥当性検討および診断能力影響因子に関する基礎資料となる研究2を実施した。 研究1:看護診断ラベルの使用頻度と関連因子および患者背景に関する看護記録の分析 研究2:看護診断能力および診断能力影響因子の明確化 研究1では,NANDA看護診断ラベルの使用頻度と,各診断ラベルの関連因子について看護記録を分析することにより,臨床での看護診断の実際と看護診断ラベル毎の患者の特徴を明らかにした。研究2では,パイロットスタディで検証された模擬事例と研究1で明らかとなった使用頻度の高い診断ラベルを用い作成した模擬事例を使用し,看護師の看護診断過程における能力と,その影響因子の明確化を試みた。その結果,看護診断過程における看護師の3つの能力【診断指標判断能力】【関連因子/リスク因子判断能力】【看護診断決定能力】のレベルに違いが見られ,それぞれの影響因子も異なることが明らかとなった。これらの結果を元に,次年度以降は看護診断能力を育成する為の教育プログラムの構築を実施する。
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