研究分担者 |
小笠原 知枝 広島国際大学, 看護学部, 教授 (90152363)
上野 栄一 福井大学, 医学部, 教授 (60262507)
KATZ Edmont C 福井大学, 医学部, 講師 (70401958)
上原 佳子 福井大学, 医学部, 講師 (50297404)
上木 礼子 福井大学, 医学部, 助教 (80401959)
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研究概要 |
本研究では,臨床における看護診断の使用状況と関連因子の現状を把握した上で,看護師の看護診断能力とその影響因子を明確にすること,それらに基づき,看護診断能力育成のための教育プログラムを提案することを目的とし研究を推進している。平成19年度は,Phase II:看護診断能力影響因子の抽出と診断能力との関連性の検討として,以下の研究を行った。 目的:正確な看護診断を導くためのフィジカルアセスメントの現状把握 方法:臨床に勤務する看護師に対し,フィジカルアセスメント項目の実施状況と知識の程度,および教育背景について,自記式調査票を用いて調査を実施する。調査用紙配布は研究者あるいは各機関の対象者選出に当たった者が行い,返信は対象者各自が返信用封筒にて返信する。 進行状況:全93項目のフィジカルアセスメントと対象者の属性を盛り込んだ調査票を作成し,その信頼性と妥当性を検討した。また,研究の実施にあたり,福井大学医学部倫理審査委員会の承認を得た。現在のところ939名の看護師に調査協力を依頼し,850名の看護師から調査票への回答を得ている。回答者の平均年齢は33±9歳,平均臨床経験年数10±9年であった。ヘルスアセスメントを看護業務として積極的に取り入れるべきであると,ある程度あるいは非常に思っている対象者は全体の7割を超えていた。加えて,看護診断を決定する上で,ヘルスアセスメントで得られた情報を非常に反映させていた対象者は,全体の5割であった。 今後も継続して対象者に調査依頼を行い,1500名の対象者から回答を得る予定である。
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