研究課題/領域番号 |
18592325
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
大塚 眞理子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (90168998)
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研究分担者 |
長谷川 真美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (00164822)
新井 利民 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (00336497)
酒井 郁子 千葉大学, 看護学部, 教授 (10197767)
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キーワード | イクタープロフェッショナルワーク / インタープロフェッショナル教育 / 連携協働 / 看護教育 |
研究概要 |
本研究の目的は、保健医療福祉の大学教育で行うインタープロフェッショナル教育で、インタープロフェッショナルワーク(Interprofessional Work)における看護の専門的な役割・機能を学ぶ教材を開発することである。病院看護師、訪問看護師、理学療法士、作業療法士、医療ソーシャルワーカー、医師を対象にインタビューを行い、回復期リハ病棟で5職種によるカンファレンスの参加観察およびチームメンバーへのインタビューを行った。医師は診断・治療と処方、理学療法士は身体機能に対する治療的支援、作業療法士は生活を通した作業・活動の治療的支援、医療ソーシャルワーカーは社会的支援がその役割機能であった。看護職は患者の健康管理と環境管理を行っており、患者・家族の生活支援・治療的支援の役割があった。すなわち、専門職連携実践で看護職は、患者の《生活マネジメント》を行う役割があり、ケアコーディネータの機能、患者の立場にたって、患者・家族の代弁をする機能がある。また、看護職のケアの熱意が多職種に浸透しており、看護職は多職種に専門職連携に必要不可欠な「患者のために」「患者を主体に」ということの具現化を示し、影響を与えることができる。パートナーシップが発揮されているチームでは、メンバーの合意によって実践が行われ、日常的な職種間の調整はどの職種も行っていた。各職種が対等なパートナーシップで結ばれ、日常的な情報の共有と合議による目標の共有が行われながら専門的な実践が行われることが望ましい。そのためには、専門職連携実践に必要な個人の能力と機関の組織体制が必要であった。
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