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2006 年度 実績報告書

医療サービスにおける医療職者の患者情報の認識と活用に対する教育プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18592329
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪府立大学

研究代表者

勝山 貴美子  大阪府立大学, 看護学部, 助教授 (10324419)

研究分担者 青山 ヒフミ  大阪府立大学, 看護学部, 教授 (80295740)
小笠 幸子  大阪府立大学, 看護学部, 講師 (90405332)
山内 一信  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (90126912)
キーワード医療サービス / 患者情報の認識 / 教育プログラム / 医療者-患者関係
研究概要

本年度は、初年度のため、個人情報保護法成立後の医療機関での実態調査や世論調査、医療や保健の相談窓口に関連する報告書、医療や保健の相談窓口実態調査や、その課題・患者-医療従事者関係のあり方、医師、医療への信頼などに関する論文などの文献検討を行った。先行研究では、医師に対する信頼や良好なコミュニケーションは、患者が必要とする病気や治療に関する満足のいく情報(Julie B2005,Lila J 2005,J T Scott 2003)を得ることができ、それによって患者は治療や服薬に関する理解を深め、服薬行動、その他の治療行動などのアドビアランス(Johnston Roberts 1999,Pranaya M2006)、意思決定を促進し、患者満足(Roter DL 1977,McCann S 1996,Jeffrey D 2006)などのoutcomeに関連するとされていた。
海外の状況について情報収集を行った。6月にソウルで行われたNI(9th International Congress on Nursing Informatics)では、患者の情報をどのように認識し、医療やその専門分野での治療などに活かすかを学部教育、現任教育の実態を把握した。学部教育では、看護の場合、critical thinkingの概念、技術を中心に教育がされ、他のコ・メディカルの場合にはCustomer satisfactionを中心に教育がされている。e-learningなどを活用した教育も盛んにされているが、評価が非常に難しい。評価は、実践の場で行われ、評価をする人材の育成も大きな課題である。本研究を遂行するにあたり、患者のヘルスリテラシーにも注目していく必要性がある。8月にSt Luck's Medical center (USA)へ情報収集にいった。本病院はAurora Health careという医療法人であり、JCAHOでも質が高い病院と評価され、Magnet Hospital Award Excellence in Nursingを2度受賞した看護の質も高いと評価される病院であった。(htt://www.med.naoya-u.ac.jp/medinfo/tokaihcq/tokaihcq_kako.html)患者情報をどのように認識するかについては、医療従事者がどのように患者のニーズを知り、情報提供をするとともに、患者のヘルスリテラシーが関係する。教育には、実践の場で評価することができる能力の高い人材の育成が必要である。医師の信頼、コミュニケーションも重要なkeyであり、アメリカにおける医師の信頼尺度の日本語版の開発を行った。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2014-11-07  

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