研究課題/領域番号 |
18592330
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
山口 三重子 県立広島大学, 保健福祉学部, 准教授 (90279018)
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研究分担者 |
清水 ミシェル アイズマン 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (60280195)
林 優子 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (90419713)
斉藤 信也 高知女子大学, 看護学部, 教授 (10335599)
横野 恵 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 講師 (80339663)
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キーワード | 生命倫理 / 重症障害新生児 / 親 / 医療者 / 共同意思決定 |
研究概要 |
平成19年度は、国内の総合周産期母子医療センターにおいて、協力の得られた施設代表者(4名)に対して「家族・医療者が治療選択を困難とする倫理的・医学的問題が含まれる事例」に関するインタヴューを行うと同時に、全施設(61ヵ所)のNICUの責任者(医師、看護師)を対象に倫理コンサルテーションを必要とした具体的な内容をアンケートにおいても調査した(回答率33%)。それらを行うことによって、重症障害新生児の治療選択に関わる家族・医療者間の医学的、倫理的問題の解決モデルを明らかにし、治療選択に関与する当事者の安定した意思決定を支援するシステムを明らかにすることができる。結果的に、倫理的問題の解決モデルとして、わが国に適した施設内倫理コンサルテーション組織の構築に向けてフィードバックすることができると考える。平成20年度にも3名の施設代表に面接の予定である。 また、本研究の今までの調査結果をAmerican Society for Bioethics and Humanities 9^<th> Annual Meeting(ワシントンDC)にて発表し、日米における重症障害新生児に対する治療選択、倫理的問題への対応に関しての意見交換を行い、異同を知ることができた。 医療倫理ナショナルセンターが出版する倫理コンサルテーションに関するDVDおよび冊子を入手し翻訳許可も得、現在冊子の翻訳が終了し、H20年度にはDVDの翻訳予定である。
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