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2006 年度 実績報告書

遺伝カウンセリング大学院教育における市民共同作業型模擬患者教育法の実践・評価

研究課題

研究課題/領域番号 18592334
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京女子医科大学

研究代表者

會田 信子  東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (80291863)

研究分担者 齋藤 加代子  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (90138834)
千代 豪昭  お茶の水女子大学, 人間文化研究科, 教授 (20098536)
尾岸 恵三子  東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (30141229)
久米 美代子  東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (70258987)
柳 修平  東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (30145122)
キーワード大学院 / 遺伝カウンセリング / 教育方法 / 模擬患者 / 市民
研究概要

我が国における遺伝カウンセリング大学院教育について示唆を得るために、平成18年12月2日〜12月11日に、米国遺伝カウンセリング認定協議会(ABGC)に認定されているテキサス大学大学院(Area of Genetic Counseling, Graduate School of Biomedical Sciences, The University of Texas, Houston ; UT,修士課程)を視察した。現在、米国にはABGC認定課程が26校(うち仮認定7校)と観察段階(probational accreditation)が2校ある。多くの大学が医学部や公衆衛生学の大学院であるなか、本プログラムは12の学問領域を有するバイオメディカル・サイエンス大学院の1つとして位置づけられ(小児遺伝医学との連携体制下)、講義の他、補足的に毎週行われる文献抄読会や臨床カンファレンスなどにおいて、他領域の教職員・スタッフとの充実した交流や指導が保障されていた。特に修士論文の助言・指導においては、様々なバックグラウンドの生徒(1学年6名)のテーマに対応できる体制と考えられた。52週間の実習は多くの専門病院の他、ヒスパニック系アメリカ人が利用する病院で行われ(テキサス州民の25%がスペイン語使用)、病院の遺伝カウンセラーなどが専属指導者となり充実していた。生徒が厳しい学業を乗り越えるために、教職員によるサポート体制(Academic Advisor Program)や、Mentorship Program(2年生が1年生とペアになって助言)が試みられていた。学内における技術演習はロールプレイ法が主に行われていた。臨床実習における教育評価は、臨床指導者による評価や実際のカウンセリング場面の録音内容を教員が確認・指導する方法がとられていた(録音が難しい場合は、模擬患者によるカウンセリング場面を評価している大学もあるとのこと)。大学院教育の質の維持・向上のために、学生や修了生、第3者が加わった評議員によるフォーカス・グループなどによって課題を見出し、ファカルティ・ディベロップメントに生かされる組織的体制が整っていた。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2021-08-31  

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