研究課題/領域番号 |
18592340
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
佐藤 洋子 北海道大学, 医学部, 教授 (90162502)
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研究分担者 |
良村 貞子 北海道大学, 医学部, 教授 (10182817)
伊藤 紀代 北海道大学, 医学部, 助教 (80431310)
中澤 貴代 北海道大学, 医学部, 助教 (50360954)
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キーワード | 小児特有の事故 / リスクマネージメント / 安全管理 |
研究概要 |
子どもの安全管理役割とする家族のQOLについて、調査件とした。呼吸管理を必要とする在宅障がい児の家族11名と病院入院中の慢性疾患の小児の母親42名を対象として、飯田らが考案した自己記入式QOL質問表改訂版(QUIK-R: self-completed questionnaire for Quality of Life Revised by lida and Kohashi)、およびQOLの影響要因に関する質問用紙を用いて検討した。 結果:1)障害児(者)の家族は、全員が在宅で気管切開をしている障害児(者)のケア担当しており、そのうち6例(55%)の障害児(者)が人工呼吸器を装着していた。2)障害児(者)の家族、入院小児の母親の群は、共にQUIK-Rの6段階評価の分布は「やや不良」を示した。3)障害児(者)の家族の身体機能、対人関係、生活目標などの項目ま、入院してヤる小児の母親に比べて不良であった。障害児(者)の家族は、吸引や呼吸機管理などの医療的ケアを日常的に行っていた。 考察:小児のQOLを高めるために病気や障害を有する小児の在宅ケアの普及しつつある。しかし、家族のQOLは、健常乳幼児の母親に比べて低下しやすい状態であった。従って、看護者は入院および家庭療養環境において、母親の身体的、精神的・社会的ストレスを軽減するために、家族のサポート体制を整えることが重要である。
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