研究概要 |
1.広汎性発達障害の幼児を養育する家族の標準的家族プロセスとQOLの現状調査 広汎性発達障害の幼児を養育している家族の標準的家族プロセスとQOLの現状を明らかにすることを目的として、18か月群,3歳群,5歳群の3群について、横断的パネル調査を実施した。8月まで文献検討を行い、使用する尺度について検討し調査内容を決定して、調査用冊子を作成した。この際、1歳6か月群および3歳群,5歳群とでは、発達段階の相違から広汎性発達障害の子どもの行動特徴や状況が明らかに異なるため、調査項目を別途構成したため、調査用冊子は1歳6か月児用および3-6歳児用の2種類を作成した。 平成18年9月医学部倫理委員会に研究計画書の倫理審査を申請し、平成18年11月21日付で承認を受け、平成19年1月より愛知県自閉症協会つぼみの会に調査協力を依頼し、調査を開始した。この際、つぼみの会登録者には、1歳6か月児がほとんどないため、18か月児の調査については、4市町村の健診来所者を対象に調査した。現在、調査継続中であるが、現段階においては、広汎性発達障害児(3歳群,6歳群)の配布数149部中70部回収(回収率47.0%),18か月児452部中143部回収(回収率21.5%)である。18か月児発達障害児の確保薄策が必要である。 2.家族の育児ライフスキル促進プログラムの構築準備 平成18年9月9日〜15日まで、米国オレゴン州にてStrength based approachを重視した集中的家庭訪問サービスで成果を挙げたHealthy Start Program研修に研究代表者ら2名が参加した。 HFAの指導者,オレゴン州プログラム責任者のスキルトレーニング指導を受け、認定証を受けた。また、12月ライフスキル教育セミナーを受講し、プログラム構築の準備を進めている。
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