研究課題/領域番号 |
18592353
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
浅野 みどり 名古屋大学, 医学部, 教授 (30257604)
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研究分担者 |
門間 晶子 名古屋市立大学, 看護学部, 准教授 (20224561)
吉田 久美子 名古屋大学, 医学部, 准教授 (40259388)
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キーワード | 広汎性発達障害 / 育児ストレス / 家族機能 / QOL / 介入研究 / ライフスキル / strength based approach / コミュニケーション |
研究概要 |
1. 育児ライフスキル促進プログラム「すきっぷ・ママクラス」の開催および介入効果研究広汎性発達障害をもつ子どもを養育する家族の育児や社会生活における育児ライフスキルを促進するプログラムを作成した。本プログラムの特徴は、とくに母親の心身のリフレッシュを主目的にしている点であり、エクササイズやリラクゼーション,アロママッサージなども取り入れた。 平成19年12月〜第1期生を開始し、平成20年度では第5期生までプログラムを実施した。1グループ6〜8名の小グループ制で行う予定であったが、応募者が多く最大10名でプログラムを行った。5期までの参加者は44名で、プログラム途中で参加を中断した母親は1名であった(修了率98%)。参加者の属性は34名が幼児期の子どもの母親、10名が学童期の子どもをもつ母親であった。 介入効果は分析途中であるが、2期分(14名)の結果を以下に示す。母親年齢は39.9歳(SD±3.3)、12名(86%)が何らかの精神、身体の不調を訴えていた。各尺度の信頼性係数(Cronbach'sα)は、PS-SF(19項目)0.78〜0.82、QOL(26項目)0.54〜0.62、FAI(30項目)0.95〜0.96を示した。各尺度の平均得点は、PS-SF総得点で、<導入前>から<修了後>にかけて、子ども側のストレスより親側のストレスについて育児ストレスの有意な低下が認められた。QOL総得点は徐々に向上が認められ、特に、環境領域で<導入前>と<修了後>、<3ヵ月後>と<修了後>で有意差が認められた。FAIの総得点も徐々に向上が認められ、特に、家族の凝集領域については、<導入前>と<修了後>、<3ヵ月後>と<修了後>で有意差が認められた。 2. 修了生の会;2月に実施し22名が参加した。概ね好評で、今後も参加を希望する者が多かった。
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