研究課題/領域番号 |
18592355
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山本 直美 神戸大学, 医学部, 講師 (70305704)
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研究分担者 |
石川 雄一 神戸大学, 医学部, 教授 (90159707)
登喜 和江 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (00326315)
澁谷 幸 神戸大学, 医学部, 助教 (40379459)
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キーワード | 脳卒中予防医療 / 無症候性脳血管障害 / 予防的保健行動 / 病気体験の意味 / 看護ケアシステム / 脳ドック診療 |
研究概要 |
本年度は、脳ドック診療を中心とした予防的医療における看護ケアの実態把握を目的として研究を進めた。まず、本研究の先行的課題となる脳ドック健診者の予防的保健行動と脳ドック診療の認知に関する調査結果を整理し、看護系国際学会で報告した。 そして、本年度の研究活動の焦点である脳ドック健診で行われている看護ケアあるいは健診後フォローアップの実態の把握に努めた。その経緯は以下の通りである。なお、研究活動内は本学医学倫理委員会の承認を得て実施した。 調査1.脳ドックを併設する脳神経外科専門病院および総合病院の脳ドック診療に従事する看護師10名に対する面接調査の実施。調査期間は2007年11月〜2008年1月。面接時間は1名40分〜90分。面接内容はすべて逐語録にして分析データを作成。 調査2.脳ドック学会登録施設およびインターネット上で検索可能な脳ドック開設病院の看護部長を通じ、管理的観点から脳ドック診療に関わる看護活動の現状と今後のあり方に関する質問紙調査の実施。プレテストを経て、本調査期間は2007年10〜12月。 上記調査は現在終了し、現在データを整理し、分析を進めている段階である。特に調査1に関しては対象となる看護師が中間管理職に偏っているために、第二段階的に対象者の層を広げる方策を検討している。現段階までの分析結果から、現在の脳ドック診療における看護活動は全体として質的に充実しているとはいえないと思われる。そこに従事する看護師の意識や行動にも温度差がある。しかし、その一方で今後の予防医療の担い手として看護職の保健指導の充実を急務とする認識は広がっていると言える。つまり、看護師個人によっても病院組織全体によっても脳卒中予防医療への関心にはかなりのばらつき、それがどのような要因に関係しているのかなど、複雑な関連が存在すると思われる。来年度も引き続きデータの詳細な分析を進め、多面的に実態を示していく必要がある。
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