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2006 年度 実績報告書

在院日数短縮が手術を受ける患者の周手術期看護に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 18592372
研究種目

基盤研究(C)

研究機関横浜市立大学

研究代表者

高島 尚美  横浜市立大学, 医学部, 準教授 (00299843)

研究分担者 渡部 節子  横浜市立大学, 医学部, 教授 (80290047)
五木田 和枝  横浜市立大学, 医学部, 準教授 (40290051)
大倉 美鶴  横浜市立大学, 医学部, 助手 (70364172)
キーワード周手術期看護 / 看護管理
研究概要

在院日数短縮に伴う手術を受ける患者の周手術期看護を検討するにあたり、本年度は調査準備としての文献検討および研究代表者が日本に導入された当初(2000年〜)から研究をしている「日帰り手術」における変化を検討した。
今回の研究対象は2006年前半期にA病院日帰り手術センターで「日帰り手術」を受けた患者216名で、日帰り手術終了時に手渡され患者から返送された自作質問紙であった。質問項目は、一般的属性および本システムの情報源、医療スタッフの説明や相談への対応、当日の看護師の対応、退院時の対応(看護師・医師・薬剤師)、帰宅後の症状と対処、日常生活復帰状況、全般について1-4ないし1-5段階評価および自由記述であった。対象の内訳は、男性117名、女性123名で、平均年齢は54.7(SD 17.5)歳で、職業は主婦が58名と最も多く、無職(39名)、管理職(24名)、その他(20名)の順であった。受けた術式は、痔根治術68名、そけいヘルニア根治術48名、ストリッピング46名、関節鏡術(25名)等で、麻酔は腰椎麻酔167名(69.9%)、全身麻酔39名(16.3%)などであった。全体の病院で受けたケアに対する4段階評価は平均3.30(SD 0.69)点で「よい」という評価であった。この評価と術式や麻酔との有意な関連はなかったが、女性より男性が(P=0.04)、医師の説明が分かったとするほうが(P=0.017)、看護師の説明がわかったとするほうが(P<0.001)、退院時の説明がよかったとするほうが(P<0.001)、回復への情報提供が確実であったとするほうが(P<0.001)有意に評価が高かった。自由記述からは、概ね善い評価が得られた一方、症状への対処法の希望、一泊入院の希望、病床環境への希望、自宅用マニュアルの希望などがあげられた。
在院日数短縮に伴い、患者のニーズを満たしセルフケア能力を高めるための看護サービスへの示唆を得ることができたため今年度の患者実態調査へと展開したい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 病院での外来看護の今;日帰り手術2006

    • 著者名/発表者名
      高島尚美
    • 雑誌名

      臨床看護 32(8)

      ページ: 1205-1211

  • [雑誌論文] 前立腺がん罹患による食事内容の変化-大豆イソフラボン摂取量と血中濃度に焦点をあてて-2006

    • 著者名/発表者名
      高島尚美, 樋之津淳子
    • 雑誌名

      日本がん看護学会誌 20(1)

      ページ: 3-10

  • [雑誌論文] 変化を見逃さない アセスメントに強くなる2006

    • 著者名/発表者名
      高島尚美
    • 雑誌名

      ナース専科、アンファミエ 26(5)

      ページ: 8-19、26-31

  • [図書] 根拠に基づくバイタルサイン"血圧"2006

    • 著者名/発表者名
      田中裕二編集, 高島尚美
    • 総ページ数
      134
    • 出版者
      Nursing Mook学習研究社

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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