造血幹細胞移植を決定した患者が、移植の決定から実施に至る期間を安定した心理・社会的状態で主体的に移植を受けるよう過ごせるために系統的な患者支援プログラムを臨床で実施、評価するものである。その具体的目標は、以下のとおりである。(1) 患者支援プログラムを適用し、適用群と非適用群を比較して患者支援プログラムの有効性を評価する。(2)プログラムの臨床における実用性を評価する。 研究方法および内容は、移植の認知に関する評価について半構成的面接を行い、内容分析を行う。また、日本語版Profile of Moods States、日本語版Mental Adjustment Cancer Scale、日本語版Rosenberg自尊感情尺度の測定用具を用いて介入前、介入直後、介入終了後4週間の3時点で評価する。非適用群は適用群と同じ測定用具を用いて同様の時期に測定し、得られたデータは、適用群と非適用群で反復測定二元配置分散分析を用いて分析を行う。
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