研究課題/領域番号 |
18592392
|
研究機関 | 日本赤十字北海道看護大学 |
研究代表者 |
吉谷 優子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 講師 (80294106)
|
研究分担者 |
沼田 靖子 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (20326599)
本間 仁子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 助手 (90405704)
|
キーワード | 看護学 / 死 / 悲哀の仕事 / 家族 / 半構成的面接 / 遺族 |
研究概要 |
当研究の目的の 1.配偶者と死別した人の「悲哀の仕事」での体験を記述する 2.「悲哀の仕事」体験の、構成要素と構造を明らかにする 3.抽出した構成要素と構造から、配偶者との死別を体験する人、及び、体験した人への援助方法を提示するのうち、目的1:配偶者と死別した人の『悲哀の仕事』での体験を記述する及び目的2:「悲哀の仕事」体験の、構成要素と構造を明らかにするについて、先行研究の検討とプレテストをもとに平成18年度に作成した、遺族へのインタビューガイドを用いて、対象者にインタビューを実施した。 インタビューの結果を質的に分析し、 1.夫の死について「時間軸」・「夫婦の関係」・「仕事をもつ」・「感謝」・「友達と周囲のサポート」・「子どものサポート」・「妻(遺族)の思い」・「夫(故人)の希望」・「妻の非現実的な夫への希望」・「妻の夫に対する期待」・「妻が自ら行動できること」・「一人ではできないこと」・「条件つきでできること」・「妻としてできること」・「身体の変化」・「生活の変化」・「生きる意味」のメインカテゴリーが抽出された。 2.また、妻の死によって『変化するもの』として、「つきあいの範囲」、「目に見えないものの価値」、「時間の使い方」、「死後一年間の睡眠状況」、「死後一年間の飲酒量・運動量・食事摂取量・体重」、「身体機能」という6項目が導かれ、 3.悲哀の過程は、「妻の入院中」、「妻の病気を聞いた時」、「セデェーションを開始した時」、「死後一年間」、「死後一年間から現在までの時期」という5つの時期に分類された。 現在、20名程度の対象からのデータ収集を目指し、さらにインタビューを進めている。その結果についての質的分析を進め、先行文献の検討に照らしての考察、成果発表の準備を行っているところである。
|