研究課題
基盤研究(C)
日本ヒトプロテオーム機構第4回大会・第2回日本臨床プロテオーム研究会連合大会a研究者は、教育・看護実践に禁煙支援を導入して浸透させるモデル化を作成することを目的に実施してきた。そのため18~19 年度に、異なる施設の看護師に、たばこコントロールプログラムの看護教育を実施した。その結果からは、臨床の看護師が学んだ知識と技術を、喫煙者(患者、同僚、看護師、家族、友人)に、どのように活用していくのかについての知見が得られた成果1として、看護師への教育・実践への導入過程で、3つの局面からなるモデルを明らかにできた。局面1は、「知識を得る : たばこコントロールプログラムを体験する」。局面2は、「知識と現実を摺り合わせる : 受講後3ヵ月経過した時点のグループ面談で、喫煙者への禁煙支援の試行体験を語りながら知識と現実を摺り合わせる」。局面3は、「試行した喫煙者の個別性を考慮した禁煙支援への変化 : 終了後6ヶ月あるいは9ヶ月経過した時点の面談では、看護師自ら喫煙者と交流を深めて情報の提供・発信や、喫煙者の個別性を考慮した禁煙支援の実践を語る変容が見られた」。受講した喫煙看護師の中には自ら行動変容に至る人もいた。 成果1から、20年度の予定であったStep4.看護師による「禁煙の必要な患者・対象者へ禁煙支援が実践でき、周囲に影響を与えられる」を達成できた成果2 は、研究方法として用いた禁煙支援の看護教育・実践の方法を洗練化できたことである。具体的には「講義1回目90 分 : 禁煙への動機付けを促すカウンセリング法、ロールプレイング「4つの禁煙ステージ」。講義2回目90分 : 看護師の役割」。そして、2回の講義前後に質問紙調査を実施するだけでなく、新たに受講後3ヶ月と6ヶ月(あるいは9ヶ月)の時点で計2 回のグループ面談を実施し、無記名の感想文の提出を依頼することを加えた点である
すべて 2009 2008 2007 2006
すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (11件) 図書 (2件)
日本公衆衛生学会誌 (投稿中)
Nursing Outlook, Nov/Dec 54
ページ: 334-344