研究課題/領域番号 |
18592396
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
近藤 好枝 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (90234955)
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研究分担者 |
福井 里佳 慶應義塾大学, 看護医療学部, 講師 (00282210)
佐藤 蓉子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (10235418)
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キーワード | 低出生体重児 / 気管内吸引 / 呼吸理学療法 / 新生児集中治療室 / ディベロップメンタルケア |
研究概要 |
本年度は、文献検討およびエビデンスの査定と併せて、実態調査から得られた結果を活用し、気管内吸引と呼吸理学療法に関するガイドラインの作成を目的とした。 (1)最新の文献にもとづき気管内吸引、極低出生体重児および超低出生体重児のケア、呼吸理学療法に関する検討を継続しエビデンスの査定を行った。 (2)極低出生体重児への侵襲を最小にする気管内吸引と呼吸理学療法の手技に関する調査の結果、日常的に実施されている呼吸クリアランス法は、排痰体位(ドレナージポジション)、呼気圧迫法、バイブレーション、気管内洗浄であった。児に適用する呼吸クリアランス法の選択基準は無気肺などの肺の状態であり、実施時期や頻度の決定には心拍数、呼吸数、酸素飽和度及び分泌物の量や粘稠度が用いられていた。効果の判定は、短期的指標として心拍・呼吸・酸素飽和度及び血液ガス、中期的には無気肺、肺炎所見の改善であった。振動法や呼気圧迫法、軽打法の実施に関しては慎重な適用が求められているが、実際には適用事例が多く実施頻度が高いことが明らかになった。 (3)(1)の成果は、第28回国際助産師連盟(ICM)3年毎大会(イギリス、グラスゴー)、ならびに第11回世界乳幼児精神保健学会世界大会(横浜)で報告した。
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