研究課題/領域番号 |
18592398
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
横山 寛子 東海大学, 健康科学部, 教授 (30143150)
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研究分担者 |
石井 美里 東海大学, 健康科学部, 准教授 (10276660)
溝口 満子 東海大学, 健康科学部, 教授 (40149430)
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キーワード | 出生前診断 / 遺伝専門看護師 / 遺伝医療 / 遺伝看護 / 羊水検査 |
研究概要 |
1.研究の目的および経緯 本研究は、近年遺伝医療の中でチームの一員として遺伝相談に関わっている遺伝専門看護職の特に出生前診断における看護職の実践的機能と役割を明確にし、より質の高に看護支援の構築を図ることが目的であり、平成19年度は、一般産科医療職出生前診断に関する認識についての把握を行った。平成20年度末には近年急速に増加している、遺伝相談を専門としている施設での遺伝専門看護職の果たす実践的役割の現状を把握するために、遺伝相談部門を開設している施設のみを対象として、看護職・医師・心理職のそれぞれの立場から、「出生前診断の相談時における看護職の具体的支援項目」についての調査を実施した。また、遺伝相談外来の人的配置の実態も把握した。 2.研究実施内容・結果 遺伝医療チームに看護職を起用している施設は37.0%であった。その参入状況については、医師・看護職とも同様の認識であり、「検査前後の日常生活説明」や「検査時及び終了後の心理的・身体的ケア」への役割が高かったが、「家系図の作成」や「検査に関連した情報提供」の役割を担っている比率は低かった。医師の看護職への役割期待としてあげられた項目は、「カウンセリングのための情報収集」「家系図の作成」および「相談内容の整理」などであった。また、現状として担えていない項目にも関わらず「結果通知後のフォローアップ」についての役割期待が52.2%と高かった。今回の調査では、看護職の参入状況および今後の役割期待について、施設および回答者間でかなり差が認められた。また、遺伝相談部門への看護職参入状況は、1999年の15.6%から37.0%と増加がみられたが、1施設あたりの人数は28.3%が1~2人であり、十分とは言い難い現状であった。
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