研究概要 |
本年度は「終末期看護にゲーム理論を適用した定式化の試み」の研究をさらに進める目的で以下を検討した。 1.終末期看護に他領域で応用の進んでいるゲーム理論を患者、家族、看護師の意思決定場面に適用し,その有用性を社会学のSimelやMilesの小集団の理論を応用し、3人協力ゲームから検討した結果を報告した。 2.終末期場面を患者,看護師,家族らの小集団ととらえ,3人協力ゲームから可能性を検討し,報告した。 終末期場面を患者,看護師,家族らの小集団ととらえ,その関係を3人協力ゲームから見る可能性を,中野(2004)は提携形の協力ゲームを用いて,三人集団が「1人対2人に分離するか否か」の回答に,コアの存在を利用し説明を試みた。それを患者、看護師、家族ら三者関係に応用し、報告した。 3.遺族に4名に、それぞれの意思決定場面についてインタビューを行った。 今後は,意思決定に焦点を当て,文献の再検討から看護師の意思決定と、患者の意思決定について検討し、ゲーム理論を適用した定式化を試みたい。
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