本研究は先立って行った萌芽研究を基に計画したものである。 (1) 2006 年度 抑うつ状態で入院経験のある通院患者10 名に対し、面接法を用いて看護師との共感体験から共感概念の構造および関連要因を明らかにすることを目的として調査し、分析した。 (2) 2007 年度 看護師が臨床場面で体験する共感の操作的定義と構成概念を文献を用いて検討し、看護師の共感技術を促進するための測定尺度案を作成した。 (3) 2008 年度 (2)で作成した測定尺度案のパイロットスタディを実施した。 (4) 2009 年度 パイロットスタディ後修正した測定尺度を用いて本調査を行う予定である。また、(1)の研究について対象者を追加して引き続き行い、看護師の抑うつ状態の患者に対する共感的理解について考察を深めることを目標とし準備している。
|