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2007 年度 実績報告書

虐待防止を目指したグループミーティングの継続参加の効果と支援能力の構造化

研究課題

研究課題/領域番号 18592412
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

清水 洋子  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (90288069)

研究分担者 柴田 健雄  東海大学, 医学部, 助教 (30366033)
北岡 英子  神奈川県立保健福祉大学, 看護学科, 准教授 (10249063)
キーワード虐待予防 / グループミーティング / 効果 / スキル向上 / こども / 母親 / 保健師
研究概要

1.今年度新規に協力機関となった3機関を含め、複数の地域の保健所、保健センターにおいて、児童虐待の恐れあるいは虐待事例の母親のグループミーティング参加の効果を継続的に測定し、保健師等支援者らとグループミーティング支援の効果について検討した。
結果、限られた対象ではあるがグループ支援は1)継続参加することで虐待予防に効果が期待できる、2)アセスメント・効果のための測定尺度を用いた母親自己記入式シートは自身を振り返る、母親と支援者の認識の相違の確認、変化を数値化でき視覚的に捉えることが可能などから虐待予防のグループ支援プログラムに活用することの意義が確認された。課題として、グループ支援方法・回数と効果との関連、参加の適正条件や修了要件、児の月齢と母親の共有化との関連が示唆され、更に事例を重ねて検討する必要がある。
2.グループミーティングを用いた虐待予防の支援を効果的に展開するために、援助者の資質を高める方法について検討した。協力機関の保健所において支援者を対象とし、研究者と支援関係者合同でスキル向上をねらいとした研修会開催と模擬ミーティングの体験型研修を企画・実施し、その効果を検討した。結果、虐待予防と支援に関する研修会や模擬ミーティングの継続実施は保健師等支援者のグループ支援の意義を明確化し、士気を高め、グループダイナミクスとファシリテーターの役割、グループと個別による支援、評価を含めたグループ支援に関するスキル向上に有効であることが確認された。さらに、グループ支援を経験した保健師7名を対象にグループ支援の効果と支援に必要な要素について調査し、研修成果と比較検討した。
これらの研修プログラムと成果は、今後のグループ支援の改善と支援者養成に役立てるため、保健所と研究者が協力して「母親へのグループ支援の手引」書を作成し、関係機関等に配布した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 虐待予防事業「マザーグループ」の評価と有効性に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      村家朋子、山田恵子、矢野純子、葉山博子、中原民子、玉作恵子、山本節子、萩原粒子、岡澤昭子、清水洋子
    • 雑誌名

      子どもの虐待とネグレクト 9

      ページ: 225-235

    • 査読あり
  • [学会発表] 子どもの虐待予防を目指したグループミーティングの効果-参加者と支援者側の視点から-2007

    • 著者名/発表者名
      清水洋子、北岡英子、柴田健雄
    • 学会等名
      第10回日本地域看護学会学術集会講演集
    • 発表場所
      神奈川県立大学
    • 年月日
      2007-08-28

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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