研究課題/領域番号 |
18592416
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
三輪 眞知子 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (10320996)
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研究分担者 |
金子 仁子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (40125919)
奥野 ひろみ 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (60305498)
上田 真仁 静岡県立大学, 看護学部, 助教 (20438188)
玉水 里美 滋賀県立大学, 人間看護学部, 助教 (60378445)
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キーワード | 子ども虐待 / 予防 / 家庭訪問 / 保健師 / アセスメント項目 |
研究概要 |
【目的】 新生児期早期(4か月)から6か月(10か月)までの半年間保健師が「親の対処能力」、「ペアレンティング技術の育成」、「子どもの発達発育の促進」、「親の社会経済環境整備」等を達成目標にプログラム化された家庭訪問により介入する縦断的研究をランダム化比較実験の方法で行い、子ども虐待を未然に防ぐ予防的家庭訪問プログラムを開発する。 【対象】 A市母子保健担当保健師。 【倫理的配慮】書面で同意を得た上で実施した。 【方法および内容】 1.パイロットスタディにあたって保健師の家庭訪問におけるアセスメント指標の必要性を理解する研修会の開催 2.パイロットスタディを実施し研究班が開発したアセスメントシートの修正を行いアセスメントシートを実際に活用できるシートとする(信頼性、妥当性の検証)。 3.RCTにより介入研究(対照群はアセスメントシートを使用しないで訪問した群) 6月末開始から各事例6カ月後(6月末・7・8月から12月末・1・2月) 【結果】 介入群は非介入群に比べ親子の全体像を把握して課題を明らかにし、その課題を構成する要因をアセスメント項目から探り(特に生活場面の理解・子どもの発達発育と親の関わり、親の子どもへの関わり方)の情報を関連づけ統合した上で家庭訪問を実施していた。 【考察】 「親の対処能力」、「ペアレンティング技術の育成」、「子どもの発達発育の促進」、「親の社会経済環境整備」等を達成目標にアセスメント指標を明確にした家庭訪問は親子が必要としている支援がしやすく、子ども虐待を未然に防ぐことの一つになると考えられた。
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