研究課題/領域番号 |
18592425
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
山田 美幸 宮崎大学, 医学部, 助手 (00336314)
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研究分担者 |
鶴田 来美 宮崎大学, 医学部, 助教授 (30258983)
長谷川 珠代 宮崎大学, 医学部, 助手 (30363584)
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キーワード | 在宅看護 / 独居高齢者 / 介護予防 / 閉じこもり |
研究概要 |
本年度は、介護予防プログラム開発を進めた。まず、高齢者向けの介護予防を目的とした全身の筋肉を使うリズム体操とタオルを使って上半身の柔軟性を養う体操を運動指導士と共に作成した。その後、この二つの体操を含めたプログラムを作成した。主なプログラムの内容は、1.健康チェック、2.看護予防とは、3.介護予防のために気をつけてはしいこと(歩き方、姿勢)、4.運動のポイント(2.3.4.5は参加者に説明)5.介護の方法、6.介護予防体操(5,6は実演)である。このプログラムを平成18年8月から平成19年3月までに、施設など9ヶ所において、のべ179名に対して実施した。参加者によっては、関節の拘縮や身体機能の低下が見られ、椅子に座って参加される方もいたが、ほとんどの方がプログラムに積極的に参加され、「楽しかった。」「家でもやってみる。」などの言葉が聞かれ、笑顔も見られた。また、このプログラムに基づいたパンフレットを作成し、継続的に介護予防ができるように参加者に配布した。 平成18年12月には、高齢者に関わる介護士や保健師を対象とした交流会を実施し、独居高齢者の個別性に応じたプログラムの開発が必要性であること、独居高齢者のプログラムの客観的な評価が必要なこと、交通の便が悪い場所に住む独居高齢者が集まることができる場所でのプログラムの実施の必要性であるとの示唆を得た。 これらのことから、今後、高齢者の身体状況に合うような運動プログラムの開発やプログラムの評価を行う必要があることが明らかになった。独居高齢者の生活の不具合や不安定要因に関する調査については、現在調査表を検討している段階であり、早急に実施し、調査の結果も含めて介護予防プログラムの開発を進める予定である。
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