研究課題/領域番号 |
18592428
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
國吉 緑 琉球大学, 医学部, 助教授 (80214980)
|
研究分担者 |
赤嶺 依子 琉球大学, 医学部, 教授 (20305189)
植村 恵美子 琉球大学, 医学部, 講師 (00223503)
眞榮城 千夏子 琉球大学, 医学部, 助手 (70295319)
|
キーワード | 高齢者虐待 / 支援体制 / 沖縄県 |
研究概要 |
今年度の計画として、量的研究を実施することであった。そのためには、まず、調査票(アンケート調査)の作成を行い、調査対象者への調査依頼および調査実施を行った。調査票の主な項目は下記に示す内容とした。 1)高齢者虐待に関する意識については田中らが作成した虐待行為27項目と「高齢者虐待について聞いたことがあるか」「身近に虐待を直接・間接的に体験したことがあるか」「虐待に対してどのように考えるか」「虐待の起こる要因」「虐待に対する予防・支援のあり方」などの項目で構成されている。2)行政における高齢者虐待の取り組み状況について、相談窓口の設置の有無、市民への啓蒙活動の具体的な内容、支援体制の整備などの項目で構成されている。3)専門職の高齢者虐待に対する支援の実際として、高齢者虐待の事例を直接あるいは間接的に経験したかの有無、どのような支援を行ったのかなどの項目で構成されている。特に研究分担者とは項目内容を調査対象者が読んでその意味が理解できるような表現について検討した(國吉、赤嶺、植村、眞榮城)。今年度の調査対象者は一般市民として老人クラブに属している高齢者、訪問看護に従事している看護職、市町村の高齢者担当部署の主幹とした。対象者には文書で調査協力を依頼した。文書には、調査趣旨と倫理的配慮、回収方法などについて記し、調査票の返送でもって調査への同意を得たとした(國吉)。現在、回収された調査票のデータ入力と集計・分析を進めている(國吉、眞榮城)。データ数は、高齢者197名、専門職85名、自治体29部署からデータが得られた。回収率として、ほぼ50%は得られた。
|