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2006 年度 実績報告書

産業領域におけるバーンアウトと企業損失に関する縦断研究

研究課題

研究課題/領域番号 18592433
研究種目

基盤研究(C)

研究機関石川県立看護大学

研究代表者

北岡 和代 (東口 和代)  石川県立看護大学, 看護学部, 助教授 (60326080)

研究分担者 荻野 佳代子  専修大学, 法学部, 兼任講師 (20308159)
増田 真也  慶応義塾大学, 看護学部, 助教授 (80291285)
中川 秀昭  金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
キーワードバーンアウト / Maslach Burnout Inventory / MBI-GS / 産業保健 / ストレス / 企業損失 / 縦断研究
研究概要

「本年度の研究実施計画」にしたがって、「研究の目的」のうち目的1(サンプル数を大規模に収集し、本邦におけるMBI-GS、すなわちバーンアウト標準値を定める。その過程において、海外におけるバーンアウト標準値と比較検討を行う)について検討した。
まず、研究代表者との共同調査の下で他研究者が収集・管理しているMBI-GSデータを回収・整理した。その結果、有効サンプル数は5510となった。職種としては管理職者、医師、研修医、看護師、他医療スタッフ、事務員、会社員、新人社員、公務員であった。これらの職種を検討し、小・中学校教員を対象とした調査を新たに実施した。これにより有効サンプル数111が追加となり、総計5621のMBI-GSデータを集約した。
以上のデータを持参し、オランダ・ユトレヒト大学社会科学部Schaufeli, WB教授のもとに出向き、MBI-GS下位尺度得点を比較した。MBI-GSの下位尺度は3つある。仕事に由来する"疲弊感"、自分と仕事との間に心的距離を置く無関心で熱意のない"シニシズム"、仕事に対する自信ややりがいを示す"職務効力感"である。これらをMBIマニュアルに準じ「低い(Low)」、「平均的(Average)」、「高い(High)」に分けて比較した。その結果、"シニシズム"得点は全く同値であった。また、"疲弊感"得点についても本邦の値がやや高いものの、大きな違いは認められなかった。しかし、"職務効力感"得点については本邦の値が極めて低いことが明らかとなった。このことは、海外で示されている標準値をそのまま活用することに警鐘を鳴らすものであると考えられた。
なお、本年度得られた研究成果の一部は日本心理学会第70回大会にて、演題「教員のバーンアウト」及びワークショップ「バーンアウト研究の新しい展開」として発表した。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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