研究課題/領域番号 |
18592436
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研究機関 | 岐阜県立看護大学 |
研究代表者 |
坪内 美奈 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授 (70326114)
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研究分担者 |
岩村 龍子 岐阜県立看護大学, 看護研究センター, 准教授 (00326109)
大川 眞智子 岐阜県立看護大学, 看護研究センター, 講師 (10253923)
松下 光子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授 (60326113)
米増 直美 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授 (80326115)
北山 三津子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (70161502)
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キーワード | 地域看護学 / 大学教員 / 行政保健師 / 協働 / 教育研究活動 |
研究概要 |
看護系大学教員が行政保健師と協働した教育研究活動の初期におけるプロセスと役割・協働の方法を主に明らかにした。 1.2町(各1事例)における行政保健師と協働した教育研究活動は、地域の健康課題解決に向けての1年前後の取り組みであった。その一つの、卒業研究実習と共同研究事業を連動させ多胎児支援を目指した活動事例での協働関係においては、開始、実行、振り返りのプロセスがあった。協働関係の始まりの条件としては、実践上の課題が基点になること、選択と合意があった。また、その条件を整えるためには、知る・伝えるなどのコミュニケーションを円滑に図ること、互いにアドバンテージのあること、それぞれの立場で助力の意志をもって目標をたて具体的に実行計画にうつし互いの立場で責任を果たそうとするなどのコミットメントが必要と考えられた。 2.共同研究に取り組む看護系大学教員と行政保健師との協働実践についての郵送調査の分析を行なった。回答数(延べ人数に対する回答率)は、保健師延べ27名(57.1%)、教員延べ21名(50%)であった。教員側の取り組みをまとめた結果、教員がどのように保健師と協働して共同研究を進めたか、その共同研究と教育活動との関連が明らかになり、教員にとって共同研究を行なう意味が考察できた。また、保健師の取り組みの結果からは、保健師の協働の進め方と保健師が教員との共同研究に求めているものがが明らかになった。そして、共同研究を通して得られたもの(成果・評価)を合わせて、保健師の求めるものに応じた共同研究になるための教員の協働のあり方や方法が考察できた。 3.2の調査回答の中で承諾の得られた対象者に対し、教員と保健師をペアにした聞き取り調査を3事例行なった。共同研究のきっかけは様々であり、そのきっかけの違いによって、研究を通して教員と保健師とが協働する方法は異なっていた。今後さらに事例を重ね、分析をすすめていく予定である。
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