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2008 年度 実績報告書

専門職と住民の協働による在宅閉じこもり高齢者への支援方法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18592439
研究機関愛知県立看護大学

研究代表者

古田 加代子  愛知県立看護大学, 看護学部, 准教授 (00319253)

キーワード地域 / 閉じこもり予防 / 保健医療従事者 / グループインタビュー / プリシード・プロシードモデル
研究概要

高齢者の「閉じこもり」状態の背景には、生活環境や住民意識などが大きく関係することから、閉じこもり高齢者と日常的な関わりを持っている、保健医療福祉従事者5名に対するグループインタビューをもとに、閉じこもり予防のための具体的計画を立案することを目的とした。グループインタビューの結果は、プリシード・プロシードモデルを用いて、第3〜4段階を中心に整理した。
第3段階行動・環境アセスメントにおいて、高齢者の閉じこもり予防のための行動とライフスタイルとして(1)まめに買い物に行く、(2)近所の友人を訪ねる、(3)老人クラブ活動に参加する、(4)町内会行事に参加する、(5)趣味のために出かけるなど8つの行動が見いだせた。高齢者の行動に影響を及ぼす環境として(1)外出のための物理的環境が整っている、(2)高齢者の集まりが快く認められる、(3)家族が世間体を気にせず高齢者に外出を伴う家の仕事を頼むことができる、(4)地域が高齢者が働くことに理解を示すなど7つのカテゴリーが抽出できた。
第4段階教育・生態学アセスメントにおいて閉じこもり防止行動をとるための知識・認識・態度として、(1)生活が不活発になると廃用症候群につながるという危険性を知っている、(2)歩くことの大切さを知っている、(3)周囲のことに興味関心がある、(4)おしゃれを楽しむ気持ちがある、(5)おしゃべりを楽しむことができる、(6)集まりに気軽に出かけられる、(7)自宅以外で居場所をみつけられるなど16のカテゴリーが抽出された。閉じこり予防のための保健行動を継続するためのサポートなどについては、(1)外出を誘ってくれる友人、家族などがいる、(2)家族などが外出先での出来事に耳を傾ける、(3)友人、家族などが外出先の情報を提供できる、(4)家族が高齢者の外出について必要以上に危ないと言わないなど10のカテゴリーが見いだせた。保健行動実現のための個人技術・能力および社会資源については、(1)外出する自信がもてる健康状態である、(2)近所の歩行が不安・苦痛に感じない歩行能力がある、(3)歩く習慣がある、(4)外出経験をもとに活動量の調整ができるなど16カテゴリーが挙がつた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 在宅閉じこもり高齢者の現在の生活についての思いに関する質的研究2008

    • 著者名/発表者名
      古田加代子, 流石ゆり子, 伊藤康児
    • 雑誌名

      愛知県立看護大学紀要 14

      ページ: 45-52

    • 査読あり
  • [学会発表] 在宅閉じこもり高齢者の現在の生活に対する思いの構造2008

    • 著者名/発表者名
      古田加代子、流石ゆり子
    • 学会等名
      第67回日本公衆衛生学会総会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2008-11-06

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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