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2007 年度 実績報告書

児童虐待予防のための地域ペアレンティング・プログラムの評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18592445
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

柳川 敏彦  和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (80191146)

研究分担者 加藤 則子  国立保健医療科学院, 研修企画部, 部長 (30150171)
上野 昌江  大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70264827)
平尾 恭子  大阪府立大学, 看護学部, 講師 (20300379)
山田 和子  和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (10300922)
キーワード児童虐待 / ペアレンティング / ランダム化比較試験
研究概要

【背景】和歌山県における研究調査から、12.5%の母親が子育ての困難さを感じ、さらに子育て中に抑うつ気分、不安、ストレスを感じる母親がそれぞれ8.7%、8.0%、12.3%に認められ、母親の育児支援の具体的な方法が求められている。
【目的】
オーストラリア・クイーンズランド大学のマット・サンダース教授らにより開発された育児支援プログラム(トリプルP)による教育的介入を行い、日本におけるプログラムの有用性を検証することである。
【対象と方法】
対象地域は和歌山県、大阪府(2カ所)、神奈川県の計4地域とした。
母親の自己記入による複数の質問紙を用い、(1)介入なしの場合の経時的変化(2ケ月間)、(2)介入前後の比較、(3)介入後の持続効果(3カ月後)について調査分析した。
調査内容は、子どもの行動、母親の子育てスタイル、子育ての自信、精神状態およびパートナーとの関係である。
【結果】 トリプルPという子育て支援プログラムの実施により、子育てスキルにおいて有用性が示され、さらに子どもへの養育態度や子どもの行動等に関して効果がみられた。介入直後の効果だけでなく、プログラム終了3カ月後も有用性の持続が認められた。
【平成20年度研究に向けて】
日本におけるトリプルPの普及とともに、エビデンスに基づいた有用性の検証を継続する。しかし、現時点では複数の質問表によるアセスメント方法が煩雑であるという母親の意見もあり、アセスメント方法を工夫し、日本におけるプログラム実施方法の確立を目指す。さらに現在20数力国で実施されている状況から他国との積極的な意見交換を行う予定である。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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