1、平成13年度に実施した55歳から84歳の者を対象としたベースライン調査、平成18年度に実施した縦断調査および患者調査によって得られたデータの解析を行った。ベースライン調査から5年経過した高齢者の健康上の変化、喫煙との関係等についてペアでの比較検討を行ったが、慢性閉塞性肺疾患のリスク要因いついての新たな知見は得られなかった。 2、平成19年9月に沖縄県における禁煙タクシー導入に向けたタクシー乗務員を対象としたアンケート調査実施した。調査結果は、受動喫煙は健康に害があると思っている者は、禁煙タクシーの導入が必要であると回答した者の割合が有意に高く、受動喫煙の健康への害についての知識がある乗務員は換気をしている割合が高く、年齡が高くなるに従って換気をしない者の割合も高かった。乗務員の喫煙について正しい知識の普及を図るための健康教育が必要であることが示唆された。調査から半年後の平成20年4月に、沖縄県におけるタクシーの全面禁煙がスタートした。 3、本研究を推進するために慢性閉塞性肺疾患と喫煙の関係、看護ケア、喫煙防止対策等の情報収集を目的に次の学会等に参加した。 (1)ICN Conference and CNR 27May-1 June 2007 Yokohama、Japan (2)日本学術会議シンポジウム(東京 7/24) (3)American Public Health Association 135^<th> Annual Meeting Exposition、November 3-7、2007 Washington、DC 4、平成20年度の研究計画(多変量解析等を実施による慢性閉塞性肺疾患のリスク要因の探求等)について検討した。
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